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7月1日から、未曽有の国内観光ブームがやって来る
 今週末の金曜と土曜、5カ月ぶりで京都に遊びに行った。ブログで書いたように小野邦彦くん((株)坂ノ途中)が、烏丸御池に開いたオーガニックレストランのoyoyを取材するためだった。夕方からの宴会まで時間ができたので、神風館から錦市場経由で清水寺まで2時間ほど京都の町を散策した。

 

 外国人はほとんどいない。日本人も、河原町を過ぎるとぽちぽちの状態。若い人が数人で連れだって歩いているだけで、コロナが怖い年寄りはわたしくらい。しかし、宇都宮の水沼君((株)サクシード社長)の指摘にあったように、旅行のマグマ(庶民の渇望)は地底(自粛中)にどろどろと溜まっている。

 帰りの電車の中から、しばらく疎遠になっている友人たちに、ライン経由でメールを送ってみた。私の京都体験を写真(インスタ)とブログで紹介してみた。メールでは、神社仏閣めぐりと食事(JR嵯峨嵐山駅、いのうえ)の満足度の高かったことを伝えた。

 

 ところがである。なんのことはない、週明けに、みなさん近場の観光地に家族で旅行に出るとのこと。とくに若い家族にその傾向が顕著だった。たとえば、休み明けに、三浦半島まで京急線で小旅行に出る母娘がいた。

 聞いてみれば、観音崎京急ホテル(住箱)でグランピングを楽しむようだ。住箱(JYUBAKO)は、建築家の隈研吾がプロデュ―スしたモバイルハウスで、キャンプ用品のスノーピークとの観音崎京急ホテルとのコラボレーション。三浦半島の食を楽しむプランが売りのようだ。一泊いくらか気になったので調べてみたら、一泊二名様平日で5万円〜。土日は、5万9千円から。極め付きの贅沢だ。住箱グランピングの予約はすでに、半年先まで埋まっているらしい。

 どこがコロナで自粛だろう?冗談じゃない。そういえば、花の業界で有名な某社長さんのご家族は、コロナの最中は館山の別荘で暮らしていた。

 一般庶民も、7月1日から始まる「GOTOキャンペーン」の恩恵を受けられるだろう。二次の補正予算から1兆円を投じるからだ。国内旅行がすべて半額になる。それはどうだろう。旅行マグマは、溜まりにたまっている。この先の一年間は、これまでになった規模で国内旅行ブームが到来する。

  

 インバウンドの穴は、日本人が埋め合わせてしまうだろう。それどころか、3月から6月までの4か月の自粛期間で、消費されなかった外食や旅行費用が溜まっている。一世帯当たり推定100万円(含む10万円の給付金)。標準世帯を4千万として、その額は合計40兆円。これに、GOTOキャンペーンの半額補助が加わる。

 少し古いデータになるが、2015年の観光需要は、国内宿泊旅行16.2兆円、日帰り旅行4.6兆円(合計、国内21.8兆円)。外国人の旅行支出3.3兆円。日本人の海外旅行2.8兆円。日本人は海外に行けないから、海外旅行がインバウンドを代替してしまう。差し引きゼロ円だ。

 国内21.8兆円に、4か月で蓄積した潜在支出40兆円のうち、10兆円が国内旅行に支出されるとすれば、2020年から2021年にかけて、国内旅行は30兆円に上ると予想できる。2年間ともに50%増となる。訪日客4000万人超を期待していたインバウンドの支出金額は、5〜6兆円程度。

 この先は、圧倒的な国内旅行需要で、いま絶不調の地方の旅館やホテルが潤いそうだ。観光地までの足になる電車は、大幅な利益増で、4か月の穴は簡単に埋まってしまう。それどころか、2021年は、史上最高の利益が予想できる。

| Kosuke Ogawa | 15:42 | - | - | pookmark |

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