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「カフェと花店とのコラボレーション:もしかして“フラワーバー”もありかも」『JFMAニュース』(2019年3月20日号)
 3月13日の午後、港区南麻布にある「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ」(以下、「セガフレード」と略記します)の広尾店にお邪魔しました。日比谷花壇が運営しているワンダーフラワー(花店)とセガフレード(cafe)のコラボ店を視察するためです。

 

 広尾店のお客さんは、約半分が外国人。とてもお洒落な店で、昼のカフェが夕方からはバーに変身する“二毛作経営”のイタリアン・カフェバーです。若い女性客も多く、花を置くのにお似合いの店舗でした。店内の装飾は赤と黒を基調としていて、スタバやタリーズなど米国発のカフェとは違うテイストのブランドでした。広尾店の訪問記録は、個人ブログに掲載されていますので、そちらをご覧ください

http://kosuke-ogawa.com/?eid=4901#sequel

 取材に付き合っていただいた森聡郎社長(アジア統括責任者)と、1階のテラス席でエスプレッソを飲みながら、コラボレーションを始めた動機などについて伺いました。「集客に困っている花店に、カフェのフランチャイズで売上を増やしてもらいたい」(森社長)と考えて声掛けしてきた結果、提携話が何件か出てきているとのこと。その中のひとつの案件が話題になりました。下北沢店で始まっている花店との協業です。提携先は、「ガーデナ」(川島正次社長)。セガフレードと協業をはじめる前は、少し離れたビルで「Flower Bar Gardena」を開いていました。ビルの建て替えで、繁盛していた店をたたまざるをえなくなったようです。ご自分の店は、緊急避難で三軒茶屋に移転。森社長と知り合ったことで、カフェの軒先を借りてサテライト店を始めたのだそうです。

 ガーデナの花売り場は、カフェの1階テラス。簡易なテントで覆って、入り口付近の空間を活用していました。12時から18時の間、アルバイトの女性が対面で花を販売しています。開店当初の日販は、3月には50%ほど増えています。

 テラス席で観察していた2時間(12時〜14時)で6人が花を購入していきました。半分は常連さんらしき人達で、客単価は1500円〜2000円。下北駅までは徒歩3分ほど。繁盛している商店街の真ん中の好立地。ドラッグストアや靴屋、衣料雑貨店などがあって通行客はかなり多いと見えます。ちなみに、カフェの来店客数は一日約350人だそうです。

 テント前で立ち止まった人の半分は、花を買っていきます。啓翁桜やナナカマドなど、春らしい枝ものが売れていました。常連さんが店員さんと会話している様子を見て、通行人がお客になっていました。コミュニケーションがあることで、花は売れるのですね。

 ガーデナの川島社長に、Flower Bar Gardena時代の経験を伺いました。古いビルの中にあった7坪の花店は、夕方からバーに変身。時計が21時を回るころになると、アルコールを目当てに常連客が集まってきたそうです。カウンターに座ると、薄暗いバーの空間にはユリやバラの香りが立ち込めています。森林浴でフィットチトンを吸うと、心も体も癒されることはよく知られています。「フラワーバーでは、花の香りで心が洗われる気持ちになれましたね」(川島さん)。セガフレード広尾店では、切り花をディスプレイすることで店内が華やかになっていました。もしかすると、カフェと花店のコラボレーションの先には、レストランやバーとの提携もあるかもしれません。Flower Barの写真を見せていただきました。

 「店内が狭かったことが、かえってよかったのではと思います。バーでお酒を飲んでいるとき、目の前にディスプレイされているお花から良い香りが漂ってきます。なんとも言えないいい気持になって、心地よい酔いがさらに深くなっていきます」(川島社長)。

 というわけで、花店と他業態とのコラボレーションは必ずやビジネスとして伸びると思います。様々な業態との提携を模索して取り組む価値があります。

 

| Kosuke Ogawa | 09:50 | - | - | pookmark |

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